技術
補修補強
橋脚耐震補強工法
| SRShotcrete工法 | その他の工法 |
・機械化施工のため品質の均一性が向上する
・吹付けによる増厚施工のため工期短縮ができる
・コテ塗りによる在来工法と比べて施工費用を低減できる
・既設RC橋脚(道路橋、水管橋、鉄道橋、歩道橋など)
・既設RC門柱(樋門など)
・RC擁壁、壁等を有する構造物(防潮堤、調整池など)
・その他柱部材を有する構造物
・段落とし部
1.コンクリート表面のバキューム
ブラストによるケレン
2.補強鉄筋の取付け
3.ポリマーセメントモルタル吹付け工
4.コンクリート表面保護工
5.完了
6.全景
道路橋の鉄筋コンクリート橋脚の耐震性の向上を目的とした耐震補強工法に関する研究開発を、吹付け協会の一員として九州大学大学院建設設計工学研究室日野教授と共同で取り組みました(2006.4-2008.3)。
それらの研究成果として、開発されたSRShotcret工法は、国土交通省や地方自治体の耐震補強工事に数多く採用されています。
(1) | いずれの供試体も設計で想定した通りの耐荷性能、じん性能、エネルギー吸収性能を発揮することが確認された。 |
(2) | 本工法は段落とし部の補強にも十分適用可能である。 |
(3) | 本補強工法に対して道路橋示方書Ⅴ耐震設計編に基づく補強設計の妥当性が実証された。 |
●PCM吹付け工法による既設RC橋脚の耐震補強に関する実験的研究
中村智,日野伸一,山口浩平,佐藤貢一/ コンクリート工学年次論文集Vol.29,No.3,2007
●PCM吹付け工法による既設RC橋脚の段落とし部の耐震補強に関する実験的研究
中村智,日野伸一,山口浩平,佐藤貢一/
コンクリート工学年次論文集2008
●PCM吹付け工法による補強部界面の付着特性およびはりのせん断補強効果に関する実験的研究
山口浩平,日野伸一,中村智,A. Arwin AMIRUDDIN/
コンクリート工学年次論文集2008
工法名(技術名称) | SRShotcrete工法 (特殊ポリマーセメントモルタル吹付けによる既設RC橋脚の巻立て耐震補強工法) |
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NETIS登録番号 | NETIS登録QS-070007-V |
特許番号 | 特許第3978417号 |
橋脚耐震補強工法 その他の工法
RC橋脚に鉄筋とコンクリートを巻き立てることによって、橋脚の地震時保有水平耐力とじん性能を向上させる工法です。主な施工事例として国道1号酒匂橋、国道1号馬入橋などを施工しました。
RC橋脚に鋼板を巻き立てることによって、橋脚の地震時保有水平耐力とじん性能を向上させる工法です。
RC橋脚に連続繊維シートを接着することによって、地震時における橋脚の保有水平耐力とじん性能を向上させる工法です。他工法に比べ、施工性が良く、鉄筋の断落とし部や基部の補強も可能です。